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分かりやすいビジュアル・プレゼンテーション
—原理を知れば誰にもできる!—
大隅 典子 先生
東北大学大学院 医学系研究科 教授
■ 要旨
分かりやすいプレゼンテーションは、学会発表、セミナー、就職活動、研究費獲得などのさまざまな局面において重要です。中身が必要なことは言うまでもありませんが、パッケージングによって中身の見え方が変わるのです。
本講演でお伝えしたいのは、PowerPointの使い方ではありません。それはマニュアルやノウハウ本を見てください。そうではなく、科学の議論に必要な「論理」を、いかに分かりやすく伝えるか、一生懸命実験して得られたデータを、どんな風に見せればもっとも説得力のあるように見えるか、そのための「原理」をお話しします。
● ポイント1:誰に伝えようとするのか?
プレゼンテーションの準備をする際に、まず考えるべきことは、そのプレゼンを誰に見せるのか、誰に聴いてもらうのか、です。聴衆次第でスライドの枚数や組み方などが変わります。
● ポイント2:ビジュアルが大事!
プレゼンテーションではPowerPointなどによって作成したスライド等を使用します。視覚情報は聴覚情報よりも素早いことを念頭に置いて、論理がビジュアルに見えるようにしましょう。大脳生理学に基づいたビジュアル化の原理についてお伝えします。
● ポイント3:あなたのビジュアルさも大事!
プレゼンテーションでは、あなたの人となりがモロに現れます。見た目の格好の良さを問題にしているのではありません。ただし、「テキスト」で伝わる部分というのは、ほんの少しなのです。では一体、どんな風にあなたのプレゼンは伝わるのでしょうか?
講演では、年間50回以上のプレゼンをこなす私自身の経験の一端を、失敗談も含めてお話しします。
■参考文献
1) 大隅典子:バイオ研究で絶対役立つ プレゼンテーションの基本 2004 羊土社
■ 略歴
1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了。歯学博士。
1988年同大学歯学部助手
1996年国立精神・神経センター神経研究所室長
1998年より東北大学大学院医学系研究科教授(現職)。
2008年東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサーに就任。
2007年より東北大学グローバルCOE「脳神経科学を社会へ還流する研究教育拠点」拠点リーダー
■ 若手へのメッセージ
良いプレゼンテーションのためには、謙虚になることです。学会やセミナーに参加した折に「上手だな」と思う発表は、どのポイントがそうなのか、分析してみましょう。
■ オーガナイザーからのコメント
今回の「実践系」ワークショップの講演をして頂く講師の方を探すにあたって、私が一番初めに思い出したのは、大隅先生の発生学会での御講演でした。神経新生のセッションのオーガナイザーを先生が担当されており、セッションの最後の講演を大隅先生自身がなさっていたように記憶しています。御講演内容が科学的に興味深いだけではなく、そのプレゼンテーションの素晴らしさに感銘を受けました。研究の「新しさ」と「重要性」がオーディエンス側に大変分かり易く伝えられ、その世界の中に引き込まれていくような気分でした。今回のワークショップでは、大隅先生のプレゼンテーションの「コツ」を少しでも垣間見られれば、と、私自身も非常に楽しみにしています。
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