生化学若い研究者の会
2008/07/25 Friday 03:35:57 JST
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岡田典弘先生<要旨>

「新しい分野の創設:SINEの発見とその発展」


 二十数年前に、全ゲノムDNAを転写させる事により、SINEを分析出来る事を報告した。この実験により、様々な動物の転写される反復配列が簡便に分析出来るが、この手法を用いて多くのSINEがtRNA由来である事を証明した。植物や無脊椎動物のゲノム中にもSINEがあり、それらはtRNAを起源としている。この当時の大きな疑問は、どのようなメカニズムでSINEが増幅するのかという事であった。これは、2002年にCellに出版した論文で最終的に解明した。当時もう一つ思った事は、これが系統の分析に使えるのではないかという事であったが、これはSINE法と呼ばれる手法として結実した。この手法を用いて、クジラの起源、歯クジラの系統、髭クジラの系統、コウモリを含む哺乳動物の系統を解明している。30代の前半の研究者の行った実験を20年以上にわたり発展させてきたその経緯について説明する。

 
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