実行委員長挨拶

 

「第55回 生命科学夏の学校」Webページにお越しいただきありがとうございます。本年度の実行委員長を務めております、東京農工大学博士前期課程2年の浅川賢史です。

 研究者にとって一番大事なことって何でしょうか。大切なことはたくさんありますが、確固たる意志を貫くこと、というのは外せないと思います。研究者として生きていくのは楽な道ではありません。しかし研究の楽しさを存分に味わえるのもまた研究者としての醍醐味です。どんな生き方をするにせよ、選んだ道を正解にしていくしかありません。しかしながら、自身の思いを語り、仲間と共有することで得られるものはたくさんあり、未来につながるヒントを想像することができると思います。

 生命科学夏の学校は、100名以上の若手研究者が一堂に会する、日本最大規模の滞在型研究会です。講演や研究発表の企画を通して、“各分野を牽引する研究者から最先端の研究動向を直接学ぶこと”、“大学・分野の垣根を越えた研究者同士の交流を促進すること”を目的として50年以上に渡って開催されてきました。
 研究生活というのはある種孤独なもので、まだ誰も知らない事実を明らかにするために、長い時間をかけて検証し、実験データを積み重ねながら遂行することが求められます。しかし、近年は学術分野も細分化され、自らの研究がどのような意義を持つのか説明する必要性はさらに高まっており、広く伝え認めてもらうという過程には、研究者にとって社会とのつながりを作るという面も存在します。そして多様化する社会においては、研究者どうしでも異分野とのネットワークを構築し、幅広い視野を持つことが重要となっています。本学校は、生化学にはじまり、分子生物学、細胞生物学、構造生物学、バイオインフォマティクス、発生生物学、神経科学など、とりわけ多様なバックグラウンドを持つ若手研究者が集まることから、研究室生活のみでは得ることのできない新しい出会いや、研究のつながりが多く生まれます。

 第55回となる今回は「つながり」と「きっかけ」をキーワードに、2つのシンポジウム、9つのワークショップ、そして研究交流企画を実施します。昨年好評だった若手研究者版ガチ議論を今年は「リーダーシップ」と「グローバル化」というテーマで行い、自分たちの問題について自分たちで議論します。ワークショップにおいても、講演をお聞きするだけでなく参加者どうしが意見を交わし合うことで内容を掘り下げ、自身の研究や生活に持ち帰ることができるような機会を提供します。夜には研究交流会、ポスターセッション、自由集会という3つの企画を行い、異分野の研究者どうしの活発な議論が展開されます。
 この夏の学校では、参加者のみなさまにたくさんの出会いの場、多くのきっかけに溢れています。4日間の中で、心の支えになる友人、お互いを高め合うライバル、あるいは新しい共同研究者を見つけてください。みなさまが夏の学校以後も続くつながりを作ることができる企画をたくさんご用意しております。存分に学び、語り、この夏の学校を楽しんでください。

それでは、8/28に太平洋に臨んだ白子町にてみなさまにお会いできることをスタッフ一同、心よりお待ちしております。

第55回 生命科学夏の学校 実行委員長
浅川 賢史

 

 

 

 








© 2018 生化学若い研究者の会 all rights reserved.