「コレカラノ生命科学ヲ考ヘル」
堀田凱樹 先生 (国立遺伝学研究所)
堀内 嵩 先生 (基礎生物学研究所)
柳田充弘 先生 (京都大学)
21世紀は生命科学の時代。
今、これを読んでいるあなたはきっとどこかでこのようなフレーズを耳にしたことで
しょう。DNAの二重らせん構造が発見されてからまだ50年足らず。以来、生命科学
は爆発的な進歩を続けています。組換えDNA技術の創出と遺伝子工学の発達。こ
れらの科学技術の開発に伴って分子生物学は生命現象を普遍的に説明することを
次々に可能にしてくれました。大規模な情報処理が可能となった現在ではゲノムプ
ロジェクトなどに代表される遺伝子関連の情報量は飛躍的に増大し、現在の私たち
はまさにその生命科学の発展のうねりの中にいると言ってよいでしょう。新たな知
見が次なる発見を生みだし、既成の我々の価値体系を変えるほどの勢いで進歩し
続ける生命科学。大量の情報を蓄積し、これからも蓄積していくであろう生命科学。
この生命科学が将来どのような方向へ進んで行くのか。そして、自分はその中でど
のような位置を占めていくのか。そのようなことを漠然と考えながら期待と不安の交
錯した日々を送っている皆さんも多いのではないでしょうか。今回のシンポジウムで
は、堀田凱樹先生(国立遺伝学研究所)、堀内嵩先生(基礎生物学研究所)、柳田
充弘先生(京都大学大学院生命科学研究科)の3人の講師の先生方をお招きし、
「コレカラノ生命科学ヲ考ヘル」と題して、ご講演していただきます。生命科学の発
展と共に歩んでこられ、各研究分野をリードされてきた先生方には自らの研究も含
め、生命科学の未来そして私たちの未来について熱く語っていただこうと思ってい
ます。どんなに激動の時代であろうと、どんなに大量の情報が溢れかえっていて
も、その中を歩んでいくのはあくまで研究者になるであろう私たち個人であり一人一
人の視点や姿勢こそが大切なはずです。今回のシンポジウムに参加される皆さん
は先生方のご講演を聴いて、3人の先生方それぞれの視点や姿勢に触れることが
できるに違いありません。皆さんが今後、自らの進む方向や視点を定めていく上で
きっと参考になることでしょう。講演後には討論の時間も設けてありますから先生方
と気軽に議論ができるはずです。今回のシンポジウムにより可能性溢れる研究の
世界へ羽ばたいていく皆さんの不安を少しでも期待に変えることができるのなら幸
いです。
シンポジウム担当
総合研究大学院大学 生命科学研究科 遺伝学専攻
国立遺伝学研究所 生命情報研究センター
D1 峯田克彦