[開催報告]東北支部・若手企画2022 ゲノム編集セミナー

 2022年5月26日(木)、オンラインにて『ゲノム編集セミナー』を開催いたしました。

 本セミナーは、生化学会東北支部共催のもと、5月27(金)~28(土)に行われた日本生化学会東北支部第88回例会・シンポジウム内の若手企画として開催されました。講師には、九州大学生物化学分野の石野良純先生をお呼びし、『遺伝子操作技術に関わった40年』と題してご講演をいただきました。石野先生は、2020年にノーベル化学賞を受賞したゲノム編集技術CRISPR/Cas9の研究に先駆けて、世界で初めて大腸菌でCRISPR遺伝子を発見された先生です。講演では、CRISPR発見からゲノム編集技術への応用、そして今後の展望について、石野先生の体験談を絡めながらお話をいただきました。

 今回のセミナーはテーマが生命科学系研究者にとって欠かすことのできない技術である『ゲノム編集』であったためか、学生だけでなく博士号を取得された方からの参加も多数いただきました。幅広い世代の研究者・学生がゲノム編集技術の研究やその歴史を学ぶ良い機会となったと思います。また、石野先生は大学を卒業された後、一度企業に就職され、その後再びアカデミアに戻ってこられた経歴をお持ちです。石野先生のご経歴についても、研究者としての将来に悩んでいる方々へ非常に参考となるセミナーとなったと思います。石野先生、生化学会東北支部の皆さま、また、ご参加いただきました皆さまに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 生化学若い研究者の会 東北支部は今後もこのような、若手研究者にとって有意義な企画を多数開催していく予定です。研究に役立つスキルの勉強の他、研究者同士の交流、ネットワークづくりの場としても役立てていただけると思います。皆様の積極的なご参加をお待ちしております!

文責:佐藤奏音